大工さんの借入れ(その5)

大工さんの借入れ(その5)

決算書はどうですか?

山田さんの決算内容は、先日お話したとおりです。
売上は、まあまあ順調に推移していますが、一人で作業を請け負っているので大きく伸びていくことはありません。
けれど、利益水準は安定しているといえます。

金融機関に借入れを申し込む際には、これまでの決算書が必要になります。
【ここ重要ですよ〜 ↑】

これは国民生活金融公庫に限った話ではありません。

決算書から、何がわかるのでしょうか?
色々わかります。

何より、お金をきちんと返済できるかどうか、が分かります。
これって、メチャクチャ重要じゃないですか!

それから、いくらくらいまでなら借り入れしても返せるかも分かりますよね。

山田さんは600万円借りたいと考えているんです。

毎年の利益が1千万円も2千万円も出ているのなら、600万円くらいすぐ返せそうですよね。
反対に、毎年赤字だと・・・。600万円も借りてどうやって返すのってことになっちゃいます。
決算書からホント色々わかります。


当然のことですが、黒字がたくさん出ていて、税金をたくさん払っているほど、借入れをしやすくなりますし、たくさん借りることができます。
また、借入金などの負債が少なく自己資本が多いほど借入れはしやすくなります。
この点は、普通の銀行であれ、国民生活金融公庫であれ全く変わりません。

もし決算書の見方に違いがあるとすれば、銀行は決算書を非常にシビアに見ますが、国民生活金融公庫は国民のための金融機関ですので、借入れをする事業者の立場も汲んで決算書を検討してくれるという点が挙げられます
ただし、国民生活金融公庫も決算書を厳しい目で検討することに変わりはありませんのでね。

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